【基本用語】 宿泊部門 / 宿泊料金
1414/05/22
個別に解説するほどではない、基本的なホテル宿泊部門の用語です。
料金に関する解説をしています。
- 正規料金(Rack Rate:ラックレート)
- ラックとは棚の事で、正規料金を印刷した料金表を入れてある棚から名前が付きました。
- ホテルの(割引前の)本来の料金ですが、現在では最も需要が高いときの料金となっています。
- RMが普及している海外では、販売可能な金額の上限を無くすことで収益を増加させやすくする為にラックレートを無くすホテルも多く、日本でも一部ホテルでラックレートが無くなってきています。
- Tariff(タリフ)とも言う。
- 料金の季節変動
- リゾートを中心に、正規料金を季節ごとの需要に合わせて変動させている場合があります。
- 変動のさせ方はホテル毎、地域毎に特色があって、一概に同じ基準で分けられ、呼ばれているわけではありません。
- 季節変動料金の名称例
- トップシーズン または ピークシーズン
- オンシーズン
- ショルダーシーズン
- オフシーズン
- コンプリメンタリー(Complimentary)
- 客室などの商品を無料で提供すること。
- Comp(コンプ)と略されて呼ばれています。
- 団体旅行の幹事や結婚披露宴当日の新郎新婦などに提供されることが多いようです。
- パッケージ(Package)
- 客室料金に何らかの付加価値を加えて販売する商品を言う。
- 日本では「プラン」と呼ばれます。
- 客室料金は正規料金から割引されていることが多いようです。
- 客室料金に朝食や女性向けのアメニティグッズ、エステなどを組み合わせたレディースプランが代表的なものです。
- 旅行業界では「宿泊と交通手段を(旅行社側で)組み合わせた商品」をパッケージと呼ぶようです。
- シングル ユース(Single Use)
- 2名以上が定員の部屋を、1名利用として提供する事。
- シングルルームが満室の場合や、そもそもシングルルームを持たないホテルで、ダブルルームやツインルームを1名利用することを言いいます。
- 2名利用時より料金が割り引かれていることもあります。
- 団体割引(Group Rate)
- 団体に対する割引料金。
- デイ ユース(Day Use)
- 客室を宿泊無しに昼間利用する事。
- エアポートホテルで乗り継ぎの際にデイユースが好まれていましたが、最近ではスパの利用と客室デイユースを組み合わせた商品をシティホテルが販売していたりもします。
- 同業者割引(Hotelier Rate)
- 同業者に対する割引料金。
- ホテルでは習慣的に同業者に対し割引料金を提供しています。
- 勿論繁忙期はこの限りではありません。
- また世界的なホテルチェーンでは、自チェーンのスタッフに優待料金を提供しています。
- ハウスユース(House use)
- 自社スタッフの客室利用。
- ファーム レート(Firm Rate)
- 企業との宿泊利用に関する年間契約。
- 企業の利用実績により、料金に段階を持たせているホテルもあります。
- ルーム チャージ(Room Charge)
- サービス料・税金や食事代などを含まない部屋代だけの料金。
- 宿泊料金の基本です。