【基本用語】 宴会部門 / 宴会の種類
1414/05/26
個別に解説するほどではない、基本的なホテル宴会部門の用語です。
宴会の種類を様々な視点から解説しています。
【目的別】
- 婚礼(Wedding Party)
- 結婚式、披露宴。
- 宴会の法人需要減少後にホテルが力を入れ出した分野で、重要な分野となっています。
- しかし将来的には、少子化をの影響で市場規模が減少することが確実です。
- また、お客様の「オリジナルウェディング嗜好」から「邸宅風」の会場を持つブライダル専門業者にお客様が流れていて、全般的にホテルは苦戦しています。
- 一般宴会(General Banquet)
- 展示会、会議、講演会、パーティーなど、婚礼以外の宴会をまとめて言う。
- 一般宴会は一度に得られる売上が大きく、宴会部門の売上割合が大きなホテルでは専門の営業担当者がいるなど、力を入れています。
- MICE
- MICEとは、Meeting(会議)、Incentive tour(報奨旅行), Conference(学会), Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語。
- ビジネストラベルの一種で、一度に大人数が動くだけでなく参加者の消費額が大きいこと、宿泊や宴会、レストラン等ホテル全体に効果が広がることから、MICEに力を入れるホテルが増えています。
- また国際的にもMICEの誘致に力を入れる国や地域が増えている。日本でも、国のインバウンド振興策に連動し、自治体による海外向けの誘致活動が盛んになっています。
- 会議(Meeting)
- 少人数での会議から大規模なものまで様々。
- 会議は繰り返し利用していただける事が多いです。
- 報償旅行(Incentive tour)
- 販売代理店の成績優秀者を招待した旅行等、主催者が参加者にご褒美として提供する旅行を言います。
- 大会・学会・国際会議(Convention, Conference)
- 学会とは同じ研究をする学者が、研究上の協力・連絡・意見交換などのために組織する会のこと。
- 大会とは大きな会合のこと。
- 国際会議とは、複数の国の人が集まり特定のテーマについて審議を行うこと。
- 展示会(Exhibition)
- 宝石類の販売、新製品の発表展示などで利用される事がある。
- 料理や飲料の売上は伴わないのですが、利用時間が長くサービスにかかる人手も少ないので利益率は高くなります。
- パーティー(Party)
- 個人のお祝いから、謝恩会、(社長などの)就任披露など利用目的は様々。
【形式別】
- カクテルパーティー(Cocktail Party)
- カクテルなど飲み物とカナッペなどの軽食を主体としたパーティー。
- ガラディナー(Gala Diner)
- 特別な行事で盛装して出席するディナーパーティー。
- 正餐スタイルで行われることが原則となっています。
- ケータリング(Catering)
- 出張宴会。
- 新社屋・新工場のお披露目や個人の誕生会などでホテルのパーティーのクオリティをそのままにゲストの下に出向き行う宴会のことです。
- 「お皿を100枚持ってき忘れた」というトラブルがあったとしても、ホテルまで取りに返る訳にもいかないので、ケータリングには入念な準備が必要です。
- ケータリングを問題なく担当出来れば、宴会サービスとしては1人前です。
- ディナーショー(Diner Show)
- ホテル主催の催し物で、ショーとディナーを組み合わせたもの。
- 歌手がホテルでショーを行い、その前後(場合によってはショーの最中に)ディナーを提供します。
- クリスマスの時期に開催されることが多いようです。
- 有名芸能人に出演料を払い、ステージの設置費用やでディナーの原価、人件費などの費用を考えると利益率は決して高くありません。